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ANAのB777

ANA's B777

ANAとB777のこれまで

1990年12月19日、

B777の導入を発表。(-200を15機発注)
選択したエンジンはPW4073A。(後にPW4074に変更)

UALに次いで2番目の発注会社として"Working Toghther"の一員になった。その中でANAの提案数は500件近くになり、そのうち約300件は設計変更のものだった。その中から「主翼折り畳み機構のオプション化」や「ラジアルタイヤの標準化」、「トイレのふた」など230件を超える意見が採用された。

1995年8月31日、

ANAの777初号機(N5016R/後のJA8197)が初飛行。

1995年9月12日、

B777-300を発注。

-300は、B747SRの後継機として導入を決定し、エンジンは推力増強型のPW4090を選択。

1995年10月4日、

夜、キングカウンティ国際空港、ボーイングフィールド内にあるmuseum of flightでB777-200のデリバリーセレモニーが行われた。

ANAの普勝清治社長とBoeing民間航空機グループ フィル・コンデット社長がドキュメントサインを行い、これが777の初めての海外輸出の瞬間となった。
機体の登録記号は「N5016R」から「JA8197」に、機体完成時に垂直尾翼に描かれていた「ANA」の文字は「777」に描き変えられていた。

1995年11月1日、

10時間2分のフライトを経て、JA8197が午後2時ちょうどに羽田空港のRWY22に着陸。到着後、全日空東京新第1格納庫前で到着式が行われた。

フェリーフライトを担当したパイロットは、深谷俊一キャプテンと森本光雄キャプテン、その他整備士2名、ディスパッチャー1名、全日空商事の社員が1名同乗していた。

1995年12月23日、

JA8197がNH15(HND-ITM)でデビュー。

1997年7月、

-200の8~12号機(JA702A~706A)を受領。(国際線仕様機として発注した機体で、エンジンは推力増強型のPW4077。)

1998年7月3日、

ANAのB777-300初号機JA751Aが羽田空港に到着。

1998年7月10日、

JA751AがHND-KMQ、HND-HIJでデビュー。

2000年7月24日、

B777-300ERを6機発注。

2001年、

国際線に-200ERが投入され始めたため、5機の-200(JA702A~706A)が国内線へ配置転換された。

2004年~2005年、

-200を国内線用に4機(JA711A~714A)導入。エンジンはPW4074。

2004年9月、

ANAのB777-300ER初号機JA731A受領。

2004年11月15日、

JA731AがNRT-PVGでデビュー。

2009年11月10日、

新しい国際線サービスブランド「Inspiration Of Japna(IOJ)」を発表。
ファーストクラスに「ANA FIRST SQUARE」、ビジネスクラスに「ANA BUSINESS STAGGERED」と名付けられた新シートを導入。

2010年4月19日、

「IOJ」の新シートが導入されたJA784AがNRT-JFKでデビュー。

2012年~2013年、

-200を国内線用に5機(JA741A~745A)導入。
既に-200の製造は終了していたため、エンジンは-200ERのPW4090の減格型のPW4074Dを採用。

2013年12月、

国際線仕様の-200ERのJA707Aを国内線仕様に改修。

2015年3月~5月、

国際線増便用としてリース機である-300ER(JA790A~792A)を受領。

2016年5月26日、

ANAのB777として初めてJA8199が退役。(導入は3番目)

2016年8月~2017年5月、

JA707Aに続き、国際線仕様のJA708A~710A、715A~717Aがシンガポールで国内線仕様に改修され、国内線へ配置転換された。

2018年12月20日、

B777-9までの中継ぎとして6機追加導入した-300ER(JA793A~798A)のうちの 1機であるJA793Aが初飛行。これら追加導入された機体は座席数212席の新仕様となるもので、ファーストクラスは「THE Suite」、ビジネスクラスは「THE Room」と名付けられた。

2019年3月1日、

JA793Aがヴィクターヴィルで保管となった。

2019年7月2日、

JA795AがNH9399としてペインフィールドから羽田空港に到着、メディアへ公開された。

2019年8月2日、

JA795AがHND-LHRでデビュー。

2019年秋、

-200ERの8機(JA715A~717A、741A~745A)をリニューアルすると発表。リニューアルの内容は、プレミアムクラスの増席、全席にパーソナルモニター付きの新シートの導入とした。

2019年11月16日、

JA715Aがリニューアルされ、NH243(HND-FUK)でデビュー。

2020年4月4日、

「IOJ」仕様だったJA788Aが厦門へフェリーされ、新仕様212席に改修。

2020年4月7日、

新型コロナウイルス蔓延の状況を受け、東京都に緊急事態宣言が発令。この段階でANAの運航稼働率は18%。

2020年6月4日、

JA788AがHND-LHRで復帰。以後順次JA784A~787A、789Aも新仕様に。(リース機であるJA790A~792Aは除く。)

2020年10月27日、

ANAホールディングスが、新型コロナウイルスの影響から航空事業の規模を一時的に縮小する方針を正式に発表。
→計画していた7機に加え、国内線の中・大型機と国際線の大型機28機(うち777は22機)の早期退役を決定。

この時点で2020年度の退役機は合計35機となった。

2020年10月~12月、

JA707A、704A、733A、712Aが退役。

2021年1月、

JA705A、732A、756A、711Aが退役。

2021年2月21日、

JAL904便でのエンジントラブル(2020/12/4発生)と、JAL328便でのエンジントラブル(日本時間2021/2/21)を受け、国交省がANAとJALにPW4000を搭載するB777の運航停止を指示した。

2021年2月~7月、

JA757A、734A、731A、777A、781A、778A、736A、735A、782A、783A、779A、780Aが退役。

2021年12月20日、

PW4000エンジン問題を受け飛行停止を受けていたJA702Aが羽田空港より離日。(早朝4時過ぎに離陸。)

2022年2月、

退役した-300ERであるJA731Aと777Aをイースタン・エアラインズ(米)が導入。(いずれも新しい登録記号はN773KW、N776KW。)

2022年1月13日/26日、2月1日、

同じくPW4000エンジン問題で地上に駐機されていたJA710A、709A、708Aが離日。(JA709Aは駐機していた福岡空港から直接アンカレッジへの離日となった。)

2022年3月18日、

国土交通省がPW4000装備の777について、4月15日にも運航再開を認める方針を発表。

2022年6月23日、

B777-200ER JA742AがNH255(HND-FUK)にて運航に復帰。

その後、残りのB777-200(ER)も運航に戻り、同年10月25日にJA741Aが復活したことで、ANAに在籍していた全B777-200(ER) 10機が復帰した。

2022年8月27日、

B777-300 JA752AがNH51(HND-CTS)にて運航に復帰。(JA752Aは8月24日にXMNから帰国。)

その後JA755Aが同年9月22日に復活し、これにてANAに在籍していた全B777-300 5機が運航に復帰した。

Working Together:
みんなで意見交換をしながら機体の構成を練っていくこと。B777の構造で説明。
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ANAの保有機材

ANAはB777-200、200ER、300、300ER、Fの5種を保有している。

B777-200

登録記号登録/抹消日エンジン備考
JA81971995.10.5-2016.8.2PW40742016.8.15 NH41(HND-TIM)がラスト。
8.22にモハーヴェに向け離日。
JA81981995.12.21-2017.1.20PW40742017.1.9 NH40(ITM-HND)がラスト。
1.17にサンバーナディーノに向け離日。
JA81991996.5.24-2016.5.26PW40742016.5.5 NH4598(MYJ-HND)がラスト。
5.24にサンバーナディーノに向け離日。
JA89671996.8.13-2017.6.22PW40742017.6.21 NH9432としてサンバーナディーノに到着。
JA89681996.8.15-2017.2.23PW40742017.2.22 NH9432としてサンバーナディーノに到着。
JA89691996.12.17-2018.2.5PW4074ヴィクターヴィルへ向け離日。
ラストの8000番台の機体だった。
JA701A1997.6.24-2018.1.22PW40742018.1.20 NH9432としてヴィクターヴィルに到着。
「A」が付くB777の中で初めての退役機となった。
JA702A1997.7.1-2021.12.2PW40772021.12.20 NH9432としてアンカレッジ経由、モハーヴェに向け離日。
PW4000エンジン問題により離日が大幅に遅れた。
JA703A1997.8.22-2019.3.14PW40772019.3.12 NH9432としてサンバーナディーノに到着。
JA704A1998.3.26-2020.11.25PW4077日本で初めてEGPWSを装備した機体。
2020.11.17 NH9432として桃園空港へ向け離日。
JA705A1998.4.28-2021.1.1PW40771998.3.17に初飛行、
4.27に受領。モハーヴェに向け離日。
JA706A1998.5.21-2020.6.22PW40772020.6.16 サンバーナディーノへ向け離日。
JA711A2004.6.22-2021.1PW40742021.1.26 NH9434として離日。
(JA756Aと同日の離日となった。)
JA712A2004.10.26-2020.12.22PW40742004.10初飛行。
2020.12.16 NH9434として離日。
JA713A2005.3.23-PW4074
JA714A2005.6.29-PW4074

B777-200ER

登録記号登録/抹消日エンジン備考
JA707A19999.10.7-2020.11.4PW40902014.12 DOM仕様へ改修。
2020.10.28 桃園空港へ向け離日、11月に解体された。
JA708A2000.5.11-2022.2PW40902017.5 DOM仕様へ改修。
2022.2.1 NH9341として羽田空港よりホノルル経由でモハーヴェに向け離日。
PW4000エンジン問題によりロゴが消されたまま羽田空港に駐機していた。
JA709A2000.6.16-2022.1PW40902017.5.1 -200ERによる国際線(BKK-NRT:NH806)が最後の国際線運用となった。
2022.1.26 NH9433として福岡空港よりアンカレッジ経由でモハーヴェに向け離日。
JA710A2000.10.4-2022.1PW40902000.9.20に初飛行。
2016.8 DOM仕様へ改修。
2022.1.13 NH9434として離日。
JA715A2006.5.11-PW40902016.10 DOM仕様へ改修。
JA716A2006.6.29-PW40902017.2 DOM仕様へ改修。
JA717A2006.8.9-PW40902017.4 DOM仕様へ改修。
JA741A2012.4.20-PW4074D
JA742A2012.5.24-PW4074D
JA743A2013.3.29-PW4074D
JA744A2013.5.30-PW4074D
JA745A2013.6.21-PW4074D

B777-300

登録記号登録/抹消日エンジン備考
JA751A1998.7.1-PW40901998.7.10 HND-JIJ(NH679)で運航開始。
JA752A1998.8.28-PW4090
JA753A1998.7.30-PW4090
JA754A1998.10.21-PW4090
JA755A1994.4.7-PW4090Boeingでの型式証明取得のためのテスト機だった。
JA756A2003.5.21-2021.1PW40902003.5に初飛行。
2021.1.26 NH9434として離日。
(JA711Aと同日の離日となった。)
JA757A2003.6.21-2021.2PW40902003.5に初飛行。
2021.2.10 NH94333としてモハーヴェに向け離日。

B777-300ER

登録記号登録/抹消日エンジン備考
JA731A2004.10.29-2021.4.21GE90-115B2003.8に初飛行。
2004.11.15 NRT-PVG線で運航開始。
2021.4.7 NH9431でホノルル経由でモハーヴェに向け離日。
JA732A2005.4.26-2021.1.21GE90-115B2005.3.29に初飛行、2.25に受領。
2021.1.19 NH9433としてモハーヴェに向け離日。
(JA17ANと同日の離日となった。)
JA733A2005.10.21-2020.12.4GE90-115B2005.8に初飛行、2005.10に受領、
2015.6.12 NRT-IAH就航初便を担当した。
2021.12.1 NH9432として離日、モハーヴェに到着。-300ERで初の退役機となった。
JA734A2006.3.24-2021.3.1GE90-115B2006.3に初飛行。
2021.2.25 NH9434としてアンカレッジ経由モハーヴェに向け離日。
JA735A2006.6.16-2021.6.2GE90-115B2006.6に初飛行。
2021.6.1 NH9431としてホノルルへ向け離日。
JA736A2006.9.28-2021.5.28GE90-115B2006.9に初飛行。
2021.3.27 NH11(ORD-NRT)が最後の商用フライト。
5.17にHNDへフェリー、5.25 NH9433としてホノルルへ向け離日。
JA777A2006.10.20-2021.4.23GE90-115B2006.10に初飛行。
2021.4.21 NH9432としてホノルル経由でモハーヴェに向け離日。
JA778A2007.1.26-2021.5.20GE90-115B2007.1に初飛行。
2021.3.25 NH105(LAX-HND)が最後の国際線運用、3.29-31までHND-CTS線へ投入された。
2021.5.18 NH9432としてホノルルへ向け離日。
JA779A2007.4.27-2021.7.15GE90-115B2021.6.20 退役前に翼のレストランの会場となった機体。
2021.7.13 NH9431としてホノルルへ向け離日。
JA780A2007.6.1-2021.7.21GE90-115B2021.7.15 NH9434としてホノルルへ向け離日。
JA781A2007.9.26-2021.5.13GE90-115B2007.9.20に初飛行。
2021.5.11 NH9431としてホノルルへ向け離日。
JA782A2008.1.25-2021.6.10GE90-115B2021.3.27 NH105(LAX-HND)が最後の商用運航、その後翼のレストランに使用された。
2021.6.8 NH9432としてホノルルへ向け離日。
JA783A2008.8.1-2021.6.21GE90-115B2008.7に初飛行。
2021.3.28 NH105(LAX-HND)で最後の商用運航を終え、5月にNH8888として結婚式会場となった。
2021.6.15 NH9433としてホノルル経由でモハーヴェに向け離日。
JA784A2010.1.5-GE90-115B
JA785A2010.3.30-GE90-115B
JA786A2010.5.18-2022.11.11GE90-115B2016.10 HND-JFK就航初便を担当。
2022.11.8 NH9432としてサンバーナディーノへ向け離日。
JA787A2010.6.11-GE90-115B
JA788A2010.7.1-GE90-115B
JA789A2010.7.1-2022.12.8GE90-115B2022.12.6 NH9432としてサンバーナディーノへ向け離日。
JA790A2015.3.27-GE90-115B
JA791A2015.4.23-GE90-115B
JA792A2015.5.19-GE90-115B
JA793A2019.7.26-GE90-115B2019.8.11 NH211(HND-LHR)で路線投入。
JA794A2019.10.24-GE90-115B2019.3にロールアウト後、半年ヴィクターヴィルで保管され、
2019.11.8 NH211(HND-LHR)で路線投入。
JA795A2019.7.1-GE90-115B2019.8.2 NH211(HND-LHR)で路線投入。
JA796A2019.12.19-GE90-115Bロールアウト後、半年ヴィクターヴィルで保管され、
2019.12.31 NH211(HND-LHR)で路線投入。
JA797A2019.10.29-GE90-115B2019.10.29-30 排ガスを原料とした航空燃料でデリバリーフライトを実施。
2019.11.14 HN10(HND-JFK)で路線投入。
JA798A2019.12.23-GE90-115B2020.1.2 NH10(HND-JFK)で路線投入。

B777F

登録記号登録/抹消日エンジン備考
JA771F2019.5.21-GE90-110B12019.5.24にHNDに到着。
2019.7.2 商業運航開始
JA772F2019.6.11-GE90-110B1

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B777の歴史