JALとB777のこれまで

1991年10月28日、

B777の導入を発表。(-200を10機発注)

選択したエンジンはPW4077。 6番目の発注会社としてWorking Toghther"の一員になった。

1995年9月25日、

JALの777初号機(N5020K、後のJA8981)がロールアウト。

1995年10月31日、

B777-300を5機発注。

B747SRの後継機として導入を決定し、エンジンは推力増強型のPW4090を選択。

1996年2月15日、

夜、キングカウンティ国際空港のターミナルでB777-200 のデリバリーセレモニーが行われた。JALの近藤晃社長とBoeing民間航空機グループ ロナルド・ B・ウッダード社長がドキュメントサインを行った。

機体の登録記号は「JA8981」に描き換えられ、エンジンカウルには「STAR JET」の文字が描かれ、 初号機は「シリウス」と名付けられた。

1996年2月16日、

JA8981が早朝、JALモーゼスレイク運航乗員訓練所に向けて離陸。

1996年3月18日、

JA8981が羽田空港に到着。

1996年4月26日、

JA8981(2013/10/13撮影)

1996年5月31日、

-300のエンジンとして推力増強型のPW4090を採用することを正式に発表。

発注額は5機の装備分(10基)と予備として2基の約1億6千万ドル、航空機本体を含め約8億ドルとなった。

1998年8月8日、

-300がHND-KOJでデビュー。

2000年3月31日、

B777-300ERを世界で初めて発注。(8機)

B747在来型の更新用機材としての導入。

2000年11月、

MD-11の早期退役に伴う後継機として-200ERの8機導入を決定。

2001年6月、

DC-10の後継機として-200ERを3機追加発注。

2002年8月1日、

JA701J(2021/5/17撮影)

2002年10月、

ANAに対抗するため、JALとJAS(日本エアシステム)が経営統合を発表。

持ち株会社「日本航空システム」を設立し、その傘下でJALとJASは運航を継続。

2003年4月、

JALとJASで国内線を分担。

2003年5月、

JA771J(2019/12/8撮影)

2003年7月3日、

JALがJA774J～780Jの予約登録を引き下げ。

2002年8月1日、

JALの-200ER、JA704Jと705Jが就航。
JA705JはNRT-LHRに就航し、JALの双発機として初めて飛行時間12時間の長距離フライトデビューとなった。

2004年4月、

JAL→日本航空インターナショナル、JAS→日本航空ジャパンと商号を変更。

JA8977、8988、007D～010Dの運航会社をJASからJALへ変更。

2004年6月、

日本航空インターナショナル(JAL)は国内線機内クラスのスーパーシートを廃止。 その代わり日本航空ジャパン(JAS)が設定し好評を博していたレインボークラスに相当する「クラスJ」を設定。
JALオリジナルのB777は機内改修が進められたが、JASのB777はそのままシートを「クラスJ」として使用し続けた。

2004年6月15日、

JA731J(2020/11/19撮影)

2004年7月1日、

JA731JがNRT-SINでデビュー。

2004年10月、

日本航空システム(JAL+JAS)になる前のJASが発注した-300(JA751J、752J)を、日本航空インターナショナル(JAL)が受領。

2006年10月、

日本航空インターナショナル(JAL)が日本航空ジャパン(JAS)を吸収し、 新生JALが誕生。(JA8979の運航会社がJASからJALへ変更。)

2008年、

元JASのB777もJALオリジナルのB777と同様のクラスに改修。

2011年3月10日、

JA744J～750Jの予約登録を取り下げ。

2012年8月5日、

「JAL SKY Wi-Fi」を搭載したJA739Jが登場。

2012年12月、

元JASのB777であるJA009Dが改修され、全て元JAS B777の改修が終了した。

2013年1月9日、

「JAL SKY SUITE 777」のコンセプトに基づいた-300ER改修初号機となったJA731JがNRT-LHRでデビュー。

2013年10月7日、

B777の更新機材としてA350-900 18機、A350-1000 13機の導入を決定。(+オプション25機)

2014年6月13日、

JALのB777初号機JA8981が退役。

2016年6月18日、

「JAL SKY SUITE 777」に基づいた-200ER改修初号機となったJA701Jが NRT-BKKでデビュー。

2017年11月16日、

JA754J、755Jの予約登録を引き下げ。

2019年9月1日、

JA01XJ(2021/11/15撮影)

2019年12月、

-200ER JA702Jがプレミアムエコノミーを廃止、ビジネスクラスを減らし、エコノミークラスを 増席したハイデンシティ仕様に改修された。これは東京オリンピックに向けたもので、JA701J、703J、709J、710Jが対象となった。

2020年7月1日、

JA704Jが退役。(-200ERでは初。)

2020年12月4日、

JA8978(2020/11/19撮影)

2021年2月20日、

ユナイテッド航空の-200でもエンジントラブルが発生。

2021年2月21日、

国土交通省よりPW4000を装備した777全てに運航停止命令が下された。

2021年4月5日、

JALはP&W社製エンジンを装備した国内線仕様B777が2020年度内に全機退役したことを発表。

2021年12月16日、

JA773J(2019/8/22撮影)

2022年1月~5月、

-200で退役済であったJA8979、009D、008D、007D、010D、771Jが離日。

2022年5月、

退役済であった-300 JA8945が初めて国内で解体された。

2022年12月~2023年1月、

退役済であった-200 JA772J、JA8978が国内で解体されたことで、JALが保有するB777-200は全て姿を消した。

2023年1月3日、

NASA(米国航空宇宙局)は、アームストロング飛行研究センターで飛行実験室として運用しているDC-8-72型機をJALが保有していたJA704J(→N774LG)へ置き換えようとしていることを発表した。

JA704J改めN774LGは、2020年7月1日に羽田空港からヴィクターヴィルへ離日しており、その後2022年12月15日にラングレー空軍基地へ移動している。

2023年1月17日、

2023年度国内線基本便数計画を決定し、プレスリリースにて「JALが保有するB777-200ERを2023年度上期中に退役させる」と発表。(詳しい退役時期、最終フライトについては決まり次第通知されるとしている。)

2023年2月24日、

B777-300ER JA732JがB77Wのテスト機として初飛行してから、20年が経った。

JALの保有機材

JALはB777-200、200ER、300、300ERの4種を保有していたが、PW4000エンジン問題、コロナ禍の影響を受け、B777-200/300は全機退役している。

B777-200

B777-200ER

B777-300

B777-300ER