Diary

6/122021

B777が初めて飛んだ日。

コロナ禍で続々とその数を減らしているB777。 27年前の今日、6月12日は、そのB777の初号機が初めて空を飛行した日です。

B777は元々B767の発達型として1980年代に計画されましたが、 その後、機体に対する要望から方向性ががらりと変わり、B767とは全く別のものになってしまったため 新たな機体名として「Boeing777」がつけられました。

余談ですが、「B777」という名称はここで出てきたのが初めてではありません。

1970年初頭、B727-200の後継機としての次世代航空機が計画されたとき、長期間の研究を続ける中で、
シングルアイル(単通路)を「7N7」、
ツインアイル(2通路)を「7S7」
とする案が出ました。しかしその後中間の太さの胴体を採用することとなり、 新機種は"7X7"としてエアラインに提案されます。

エアライン側では、エンジンの数に関して意見が分かれたため、
双発を「767」、
3発を「777」
として、同じ胴体同じ主翼で開発されることとなりました。

結局、3発機に興味を示すエアラインが現れなかったため、双発一本化となり、 1978年に新機種は「767」として開発が本格化し、「777」という名称は消えました。

そしてその後わずか5年もせずに「767」の発展型として「777」が出てくることとなります。

話は「Boeing777」に戻りますが、B777ファミリーの基本型「B777-200」のローンチカスタマーは "ユナイテッド航空"です。ユナイテッド航空は1990年10月15日にB777を34機を発注しました。

B777は1990年10月29日に開発が開始され、ついに
1994年6月12日、PW4077エンジンの試験第1号機が初飛行
を果たします。この機体の登録記号は"N7771"でした。

初飛行後も開発は順調に進み、
1995年4月19日、PWエンジンでのFAA/JAAの型式証明を取得。
1995年5月7日、ユナイテッド航空へ引渡し。(登録記号はN777UA)
1995年6月7日、ユナイテッド航空でN777UAがロンドン-ワシントン間で初就航。
という軌跡をたどりました。

初飛行と初就航を果たした機体は別物です。

初飛行を果たした"N7771"はテスト機として活躍した後、 2000年12月にキャセイパシフィック航空に購入され、登録記号"B-HNL"として飛行を続けました。 (エンジンはPW4000からTrent800に付替えられました。)

そして約8年後の2018年6月に現役を引退し、アメリカのピマ航空宇宙博物館へ寄贈され、現在も展示されています。

またまた余談ですが、そもそも「B777」が生まれるきっかけになったのは、 ユナイテッド航空のジム・ガイヤット上級副社長(当時)がペーパーナプキンに書いた1枚のスケッチだったそうです。 そのメモには、"ワイドボディの双発で、しかも従来の双発機よりもパワフルで遠くまで飛ぶ能力を持っている、 そんな飛行機ができないか..." と書かれていたとのこと。。。。

ANA B777初号機
JA8197

JAL B777初号機
JA8981

JAS B777初号機
JA8977

世界でも日本でも一世代を築いた「Boeing777」。

今は苦しい状況ですが、また大空を悠々と飛ぶ姿を見たいです。