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昨日、4月5日、JALのP&W社製エンジンを装備した国内線仕様B777が2020年度内に全機退役したと衝撃のお知らせが発表されました。

このページでは「今、B777に何が起きているのか」について簡単にまとめています。

P&Wエンジン問題

P&W社製エンジンのB777と言えば、2020年12月4日にJAL904便での離陸後、左エンジンにトラブルが発生し、那覇へ引き返すインシデントがありました。(その後"航空重大インシデント"とされました。)

機材はJA8978、幸い無事に那覇空港に着陸しましたが、その約2カ月後の2021年2月21日にユナイテッド航空の旅客機(P&W社製エンジン搭載B777-200)にエンジントラブルが発生しました。

これらのインシデントを受け、2021年2月21日、日本においてP&W社製エンジン(PW4000)を搭載したB777-200(ER)とB777-300が運航停止となっています。

JA8978

JALにおいて、その運航停止を命じられている機体の運航再開時期が未定とのことで今回の措置がとられたとのこと。

これで元JASのレインボーセブンたちを含む、JALが保有する国内線用B777-200/-300は全機退役となりました。復刻を望んでいたのですがまさかこんな最期を迎えるとは...。

元々JALさんはB777は無くしていく方向で機材運用をしていたので、覚悟はしていましたが、まさかの結末です。(レインボーセブン、退役前に復刻を望んでいたのですがまさかこんな最期を迎えるとは...。)

個人的にはPW4000エンジンの音が一番好きなのでショックでどうにかなりそうです。昨夜はお通夜でした。

退役対象となった機材

今回退役した機材は、
 B777-200型機:9機
 B777-300型機:4機
です。

B777-200は、
-JA8978
-JA8979
-JA007D
-JA008D
-JA009D
-JA010D
-JA771J
-JA772J
-JA773J
B777-300は、
-JA751J
-JA752J
-JA8944
-JA8945
で、この中の6機は計画通り2020年度内の退役で、その他7機が今回の運航停止を受けての前倒し退役となったらしいのですが、どの機体が前倒しとなったのかは謎です。

幸いにもJALのB777-200ERはGE製のエンジンを装備しているため、この退役の波に揉まれずに済んでいます。

退役した機材の写真

今回の決定を受けて、退役が確定した機体たちです。

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